敷地は近隣に大規模工業団地がある場所に位置します。出張で訪れるビジネスマンが多く宿泊することを想定したホテルの計画です。ユニット工法を用いるためその構造上画一的な形になりがちですが、この建物では廊下を挟む前後でユニット一つ分のボリュームをずらして変化を与え、金属パネルの色を各ユニット毎に区別しモザイク模様をつくることで、この構法ならではのユニークなデザインを提案しました。
外壁には日射光を和らげ各室の室外機を隠す目的で、膜(メンブレン)を全面に設置します。この膜に緩やかな角度を与えることで建物にリズムが生まれ、夜には照明を受けて大きな行燈のように光ります。この町に住む人に愛され、訪れる人々の記憶に残る建物を目指しました。
所在地:神奈川県 / 主要用途:ホテル / 構造:S造(ユニット工法) / 規模:地上7階